2007年9月23日日曜日

プレゼンテーション

「プレゼンテーション」という言葉があります。下記にその概要について述べられています。

”政府機関での予算委員会、軍隊での作戦ブリーフィング、企業での企画発表などに見られるように、どのような組織でも意識や情報を集団として共有しなければ、複眼的にその事案を検討して組織的に取り組むことができない。そのためにアイディア、計画、情報を複数の人間に対して同時に伝達することを目的として、プレゼンテーション(以下プレゼン)は実施される。プレゼンテーターと呼ばれる司会者・解説者が聴衆の前に出てきて、プレゼンを行う形態が一般的である。
この行為では、実際に形の無いモノを、判り易く説明する事が求められる。このため、図表や音声・映像・実際に触れる試作品など、様々な情報提供が成されるのが一般的であるが、大量の資料を用いる事から、スポンサーから制作関係者に到るまで、この計画案を知らしめ、または実際の行動に移らせる意欲を掻き立てるのは、一種の職人芸とすらされていた模様である。特に実在しない存在やイメージを、相手に印象付けなければならないが、説明が冗長を極めた場合には、肝心の主題がぼやけてしまうためである。
近年ではコンピュータ技術の発展により、提供する資料をデジタルデータの形で編集・纏め上げて、説明を行いやすくするプレゼンテーションソフトウェアも多数販売されており、これを用いて大画面テレビやビデオプロジェクターを用いて、大きな画面で説明する様式が一般的なものとなっている。これらのソフトウェアでは、表やグラフ等の図表や写真・イラスト・音声や動画等の媒体を画面上に埋め込んでパッケージ化し、一つのファイルにまとめる事で、会議の場では連続した流れに沿って(会議の進行状況に合わせて)説明を進める事が出来るとされている。”(こちらの記事から参照

俗に、ワープロや表計算、メールやブラウザー画面も、言ってみれば何かのプレゼンテーション的な要素が含まれていて、コンピューターそのものは、過去の機材や機器を模しながら便利さを付帯したような世界を実現していると考えられる。

人間は誰もがいつも思いを伝え切れない不満を持っていて、その足りない部分をコンピューターの画面や音声を駆使することで、まだまだ不便さを感じながらも楽しさを感じているから手放せない。

最近、ここしばらく横ばいか下降気味だったゲームソフトの世界が、クイズや脳トレ、漢字学習など、新たな分野が人気のようだ。ゲーム感覚でやせるトレーニングや歴史や料理が学べるのも、本やDVDからでは長続きしなかったものが、プレゼンテーションやシミュレーション的な要素を組み入れ、楽しく分かりやすく手軽さもあって、ゲームに無縁だった女性や高年齢者などに受けがよいようだ。これなども、舞台装置を変えた結果と言えなくもない。

この舞台装置を変えることこそがPC的な「プレゼンテーション」の役割と考えれば、パソコンなどの利用感覚に変化が生まれると思う。

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